「素材は一流、サービス三流」
このように北海道は揶揄される。
北の国で生まれ育った私は、こういわれる度に「なるほど…」と納得してしまう反面、だけどそれは北海道だけじゃないだろうと反論したくなる。
昨日まで三日間京都に滞在した。
シンガーソングライターで先輩のみのや雅彦さんのライブが京都であったため久しぶりに一箇所でゆっくりした。
しかし、私は京都へ来る度にこの町が嫌いになる。まさに京都は「歴史は一流、サービス三流」の町なのだ。同じサービス三流の北海道の場合、美味しい食べ物で胃袋を満たす分、サービスへの印象は苦笑いで済むのだが、京都の場合はそうはいかない。
観光客の目線から京都をみた場合、歴史が一流なだけに人としての成熟度へも期待してしまう。それなのにどこへ行っても「上目線で観光客を小馬鹿にした対応」
毎回辟易する。
なぜ、ここまでサービス業での接客がひどいのか……。
すぐ隣に、人情の町大阪があるだけに余計その対応の酷さに嫌気がさすと同時に大阪の茶目っ気と比較してしまう。
はんなりと喋るが腹にいちもつを持つ京都人、言い方は乱暴だが心根の優しさを感じる大阪人、妙にオシャレなのにチョットひょうきんな神戸人、大阪人ぶる奈良県人。同じ関西圏でも様々だ。
超一流の歴史に守られた京都で暮らすうちに、その歴史の偉大さを我が身の偉大さに置き換えてしまう愚かさに対して、自分自身も一度振り返って見る必要を感じた。もしかすると、実力以上の勘違いを、身の至る所、振る舞いの至る所に出てはいないか……。
深い反省と身の丈を知るこの旅を昨日終えた。